将来のお金、ちょっと不安じゃないですか?
具体的に何が、というわけではなくても、老後2000万円問題や物価上昇、低金利時代の到来など、
少なからず将来の資金計画に不安を感じているのではないでしょうか。
特に20代後半から30代の私たち世代は「貯金だけで大丈夫なの?」と感じることも多いはず。
もちろんNISA等をやっている人もいると思います。
でも、投資って時と場合によって上がり下がりが激しくて、リスク高めですよね。
それに日本円だけしか持っていないっていうのもこのご時世ちょっと不安、、、
そんなときにおすすめなのが「外貨保険」!
今回は保険の安心感と資産運用の要素を併せ持った外貨保険について紹介します。

本記事の執筆者です。
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外貨保険ってどんなもの?
外貨保険は、「保険」と「資産運用」が合わさった金融商品。
毎月の積立や一括払いで契約し、満期時には外貨で保険金を受け取ります。
代表的な通貨には、米ドルや豪ドルがあります。
なぜ外貨のほうがいいのか
その理由は大きく2つあります。
1つめ:金利
外貨は、日本円より金利が高いことが多く、うまくいけば受け取る金額が増える可能性があります〇
通貨 | 政策金利(2025年4月時点) | 備考 |
---|
日本円(JPY) | 約0.1% | 日銀が2024年にマイナス金利を解除、超低金利が継続 |
米ドル(USD) | 約5.25% | FRB(米連邦準備制度)がインフレ対策で高金利を継続中 |
豪ドル(AUD) | 約4.35% | 豪準備銀行(RBA)が物価安定のため高めの金利を維持中 |
ユーロ(EUR) | 約4.00% | 欧州中央銀行(ECB)もインフレ抑制のため利上げ継続 |
とはいえ、為替の変動によっては損をすることもあるので、理解したうえで始めることが大切です。
2つめ:分散投資
投資の基本は分散投資です。投資信託も分散投資の一種ですしね。
投資先を分散するのと同じく、円だけではなく外貨をもつことで、
円の価値が下がった時に備えることが大切です。
以下の表で、リスク許容度に応じた外貨と日本円の分散割合を参考までにまとめました。
運用スタイル | 外貨割合 | 日本円割合 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
攻めの運用(積極的) | 60〜70% | 30〜40% | 外貨の金利差や為替差益を最大化。リスクを取ってリターンを追求。 |
バランス型運用 | 40〜50% | 50〜60% | リスクを抑えつつ、外貨資産のリターンも取り入れるバランス重視の運用。 |
守りの運用(安定型) | 20〜30% | 70〜80% | 安定性重視。為替リスクを避け、国内資産で安定した運用を目指す。 |
必ずしもこれがいいわけではないですが、今まだ外貨を持っていないのであれば
ちょっと考えた方がいいかもしれません。
外貨保険のメリット
① 将来の金額が決まっている安心感
外貨保険の特徴のひとつは、契約時に「満期に受け取れる外貨の金額」が決まっていることです。
たとえば…
例:米ドル建て外貨保険に100万円相当を一括払いで契約した場合
満期10年後に「10,000ドルを受け取れる」というように、ドルの金額が固定されます。
つまり、為替の動きに関係なく、「何ドル受け取れるか」は契約時点で決定しているのです。
じゃあ何が変わるの?
満期時に円に換算するときの為替レートによって、実際に手元に戻る日本円の金額が変わるのです。
たとえば:
- 1ドル=100円 → 10,000ドル × 100円=100万円
- 1ドル=130円 → 10,000ドル × 130円=130万円
というように、将来の外貨額は固定だけど、円に戻したときの金額にはブレがある
というのが外貨保険の特徴かつメリットです。
② 為替差益が狙える
これはメリット1つ目に付随する内容ですね。
契約時よりも円安が進むと、最終的に円に換算したときに受け取り金額が増えることがあります。
もちろん逆のこともありますが、契約解約した時に万が一円高なのであれば、
ドルから円に変えるタイミングを待てばよいだけなので、メリットの方が大きいと私は考えています。
③ 保険機能がある
ドル建て国債や社債を買うのと何が違うのか、という疑問に答えるのが、メリット3つ目です。
外貨保険、という名前のとおり、積み立てている間は、死亡保障・障害保障などがついているため、
万が一のときにも安心。もちろんこの額は通常満期でもらえる金額より高額なのです。
ドル建ての債券だと貯めた分以上はもらえないですからね。
「資産運用しながら、もしもの備えにもなる」そんな投資先が”外貨保険”です。
注意点・リスク
中途解約は損になることも
多くの外貨保険は長期契約が前提。途中で解約すると、元本割れになるケースがあります。
私が契約した外貨保険は10年で積立し、その5年後、つまり今から15年後には
ドルベースでは元本割れはしない計算です。
このように少なくとも15年間程度は手を付けなくて良い余剰金で投資する必要がありますね。
手数料がかかる
為替手数料や保険の運用手数料など、思ったよりコストがかかる場合も。
事前にしっかり確認しましょう。
私が契約した会社だと為替手数料は1ドルあたり25銭
外貨の運用利回りは2.7%で、複利計算でした。
為替手数料も利回りも、良くもなく悪くもなく、、、といったところでしょうか。
ちなみに、2025年4月の米国債をみると、
利回りは税引前で4.6%とかのものがあったので
値上げ幅で言ったら債権を自分で購入する方が良さそうです(笑)
外貨保険が合う人・合わない人
なんとなくですが、私なりに向いている人と向いていない人の特徴を考えてみました。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
長期で運用できる人 | 数年以内に使う予定がある人 |
安心して利回りを上げたい人 | 元本割れが絶対にイヤな人 |
保険で万が一に備えたい人 | 他の保険で必要な保障がまかなえている人 |
分散投資したい人 | リスクを取りたくない人 |
まずはライフプラン・保険を見直してみて、いつどれくらいのお金が必要になるのか
把握してみるのが大切です。
まとめ:外貨保険は“選択肢のひとつ”
外貨保険は、「貯金だけじゃ物足りない」「でもハイリスクは取りたくない」
そんな人にとって、ちょうどいい中間地点です。
もちろん、リスクはゼロではありません。
でも外貨保険は“保険”であることを活かして、安心感と将来への準備を両立できる可能性があります。
まずは少額から始めることもできますし、ライフプランにあわせて考えるのが良いです◎。
信頼できるFP相談の担当者を見つけてみるのもいいかもしれません。
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