JICA青年海外協力隊の選考体験記~2024年春選考~

選考

「海外で誰かの役に立ちたい」「自分の可能性をもっと広げたい」——
そんな思いを胸に、2024年春、私はJICA青年海外協力隊に応募しました。
この記事では、応募から書類選考、そして面接までの体験をリアルに綴っています。
同じように迷っている方や、応募を検討中の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。


応募のきっかけ

私がJICA青年海外協力隊への応募を決めたのは、仕事や人生について改めて見つめ直していた時期でした。
数年間働く中で「今の自分に何ができるのか?」「もっと違う世界で力を試してみたい」「もっと世界を知りたい」「このまま会社勤めでいいのだろうか」と複雑な思いを感じていました。

そんなときに目にしたのが、JICA青年海外協力隊の募集。
学生の時から知ってはいたものの、スキルが自分が応募しても意味ないだろうと思っていました。

でも社会人を4年経験した時に募集広告を見た時は、心がワクワクしたのを今でも覚えています。

”応募するのはタダなんだから、心躍る方へ行こう” ”やらずに後悔はしたくない”という思いから応募を決めました。


職種選び

JICAでは最大3職種まで希望できます。私が出したのは以下の3つ。

  • 第一志望:コミュニティ開発
  • 第二志望:青少年活動
  • 第三志望:理科教育

多くの人が選ぶのはコミュニティ開発と青少年活動になるのではないかな、という印象です。
この2つは資格とかではなく、経験をアピールすることで合格できる可能性があるからです。

理科教育は「一応出しておこう」くらいの気持ちで出していました。
大学の時に理科の専修免許を取得していたし、将来的に理科の非常勤の先生とかをやってみたいと思っていたからです。

また私が応募した時には、教員免許があれば、実地経験がなくても応募できる要請がたまたま2つあったのも理由の1つです。

教育実習や家庭教師でしか経験がない中不安ではありましたが、
自分には向かない案件であれば不合格にするだろうという考えのもと、ダメもとで出してみました。

結果的にこの第三志望で合格。自分でも少し驚きました。
正直に言えば、「え、理科教育なんだ」と少し戸惑いました。でも大学時代に学んだことが生かせる職種。

コミュニティ開発でかなり興味のある要請があったので少し残念でしたが、「あ、私は理科教育の適性があると判断されたんだ」と、前向きに考え、気持ちを切り替えました。
(応募者数が少ないのもあって選ばれたのかもしれないな、とも思っています。)


書類選考

提出した書類で特に力を入れたのは志望動機です。

  • なぜ協力隊に参加したいのか
  • どんな経験があってどういう風に活動に活かしていきたいか

派手な経歴はありませんが、誠実に、今の自分が思うことを丁寧に書きました。JICAの選考では「完璧さ」より「人柄や誠意」が大切にされていると感じます。

というか、たとえ書類で取り繕ったとしても、面接でばれてしまうので、できる限り自分の言葉で嘘偽りなく書くのがいいでしょう。(JICAに限ったことではないですが、、、)

個人的に、書類が通ったら面接は大丈夫だと思っていたので、合格通知が来た時はとっても嬉しかったです。

ただ、理科教育の要請で私が対応可能なものは2つのみ、、、理科教育で合格してしまったので、他の人の結果によっては面接で落とされる可能性も十分にあるなと覚悟しました。

詳しい書類選考の内容は別記事にまとめています↓


人物面接・技術面接

書類選考に合格すると、JICAの面接を受けることになります。面接は、ふつうの人物面接と技術面接の2種類あって、どちらもオンラインです。

人物面接はJICA協力隊全般について、技術面接は要請内容について、主に聞かれます。
私の場合、人物面接と技術審査が同じ日に行われました

ちなみに、技術面接はJICA指定の日程、人物面接は複数候補日の中から先着順で選ぶという感じです。

従って、技術面接の日程に合わせて人物面接の日程を選ぶのがおすすめだな、と個人的には思います。
人物面接を受けてから技術面接の方が流れが良くないですか?(笑)

ちなみに、技術面接に指定された日は海外旅行に行く当日の午前中でした。
オンラインだから良かったし、これが夕方だったり翌日だったらそもそ試験を受けられなかったと思うと、まさに”運”と”タイミング”だなと感じました。

どちらの面接も予想よりも柔らかい雰囲気で、自分の想いを正直に話すことができました。

面接の詳細はこちらの投稿に記載しています↓

合格通知

面接からしばらくしてから、合格通知が届きました。

派遣国は東ティモール。希望通り。
そもそも2つしか私が対応できる要請はなかったから、合格するならアフリカか東ティモールのどちらかだとは思っていました。

東ティモールは東南アジアにある、比較的新しい国。
テトゥン語という珍しい言語が公用語のため、新しい言語に触れられるというのも、今はとても楽しみにしています。

おわりに

まだまだこれから研修・派遣ですが、今の段階では、思い切って一歩踏み出してみて良かったな、と思っています。

JICA協力隊で求められているのはスキルも勿論ですが、大切なのは、現地でどう生きるかを考える姿勢だと実感しました。


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