JICA海外協力隊として派遣されることが決まると、意外と悩むのが「何を持っていくか」。
2年間の海外生活となると、
「日本から持っていけるものは、できるだけ持っていったほうがいいのかな?」
「現地では何が買えるんだろう?」
「スーツケースに入りきらなかったらどうしよう……」
と、派遣前はいろいろ考えてしまいます。
私も派遣前は、あれも必要かも、これもあったほうがいいかも、とかなり悩みました。
でも、実際に東ティモールで生活してみると、意外と現地のものだけでも生活できることが分かりました。
一方で、「これは日本から持ってきてよかった!」と思うものもあります。
今回は、東ティモールで約2年間生活している私が、実際に持ってきてよかったものと、正直なくてもよかったもの、そして「持ってくればよかった……」と思ったものをまとめてみました。
派遣先によって生活環境はかなり違うので、あくまで一例として参考にしてもらえたらと思います。
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絶対に日本から持っていきたいもの
① モバイルバッテリー
持ってきてよかったものの中でも、かなり上位に入るのがモバイルバッテリーです。
私は2つ持ってきました。
1つはマグネットタイプで充電できるもの。
もう1つは、4種類くらいのコードが一体になっているタイプです。
マグネットタイプは主にスマートフォンの充電に使い、コード一体型のものはイヤホンなど、USB Type-BやType-Cの機器を充電するときによく使っています。
特に便利だったのが、ホテルなどに泊まったとき。
「充電したいのに、枕元にコンセントがない……」
ということが意外とあります。
そんなとき、モバイルバッテリーがあれば、コンセントの場所を気にせず充電できます。
しかも、コード一体型なら、別に充電ケーブルを持ち歩かなくてもいい。
コンセントの変換プラグを使わずに充電できるので、結果的に荷物を減らすことにもつながりました。
東ティモールでは停電することもありますし、コンセントからすぐに充電できない環境に泊まることもあります。
海外で生活していると、「スマホが使えない」というだけでかなり不便なので、モバイルバッテリーは持ってきてよかったなと思っています。
ただし、飛行機に持ち込める容量にはルールがあるので、派遣前に確認しておきましょう。
② 身体に直接触れるもの
私が日本から持ってきたほうがいいと思うのは、顔や身体に直接触れるものです。
例えば、
・化粧品
・日焼け止め
・コンタクト用品
・パック
・普段使っているスキンケア用品
など。
私はもともと肌が敏感なので、日本で使い慣れているものを持ってきました。
海外生活では、「現地で買えばいいか」と思っても、肌に合うかどうかは別問題。
特に毎日使うものなら、多少荷物になっても日本から持ってきたほうが安心だと思います。
そして、東ティモールで生活していて実感するのが、**とにかく日差しが強い!**ということ。
日焼け止めは日本から持ってくることをおすすめします。
個人的には、汗をたくさんかくので、ウォータープルーフタイプが使いやすいです。
日本にいるときと同じ感覚で日焼け止めを塗っていても、汗で落ちてしまうことがあるので、海外の強い日差しの中で活動する場合は、落ちにくさも意識するといいと思います。
パックも日本から持ってきました。
私の場合、ビタミンC入りのパックを使うと顔の調子がよかったので、こういう「自分がいつも使っているもの」は持ってきて正解でした。
ちなみに、生理用品は現地でも購入できます。
ただ、使用感は日本のものと結構違います。
現地のものでも生活できるので、荷物に余裕があれば日本のものを持っていく、くらいでもいいと思います。
③ パーティードレス
「協力隊にパーティードレスって必要なの?」
と思うかもしれません。
私も派遣前はそこまで必要だとは思っていませんでした。
でも、実際に生活していると、パーティーやイベントなど、少しきれいな服を着る機会があります。
もちろん現地で購入することもできますが、1着持っていると「何を着ていこう?」と悩まずに済むので安心です。
ただし、高価なものを持っていく必要はありません。
むしろ、私なら任地に置いてきてもいいと思えるくらいの価格のものを選びます。
2年間の海外生活では、荷物を減らしたくなるタイミングもあります。
「これは日本に持って帰らなくてもいいかな」と思えるくらいのもののほうが気楽です。
※ここは派遣国や任地によってかなり違うと思うので、先輩隊員に聞いてみるのがおすすめです。
④ 腕カバー
これも持ってきてよかったもの。
理由は、とにかく日差しが強いから。
私は日焼けしたくないので、腕を覆えるものがあると便利でした。
100円ショップなどで売っているもので十分です。
「日焼けはそこまで気にしない」という人には必要ないかもしれませんが、日差しが強い地域に行く人は、1つあると安心だと思います。
⑤ 虫よけスプレー
虫よけスプレーは現地でも購入できます。
ただ、個人的には日本で購入したもののほうが、効きがいいような印象があります。
そのため、最初に使う分くらいは日本から持ってきてもいいと思います。
ただし、スプレー類は持ち込みのルールがあるので注意。
「念のため」と大量にスーツケースに入れて持っていったら、税関で止められて持っていかれた、という話も聞きました。
必要以上に持っていかず、持ち込みルールを確認してから準備しましょう。
⑥ ケーブル類
スマホやパソコン、イヤホンなど、海外生活では充電するものが意外と多いです。
ケーブルは現地でも買えると思いますが、私は日本から持ってきてよかったと思っています。
やっぱり日本で購入したもののほうが、品質面で安心感があります。
そして、意外と壊れます。
「ケーブルなんて1本あれば大丈夫」と思っていても、途中で使えなくなることがあります。
そのため、必要な種類のケーブルは予備も含めて少し多めに持ってくることをおすすめします。
必要なかったもの・持ってこなくて正解だったもの
ここからは逆に、「これは持ってこなくてもよかったな」「迷ったけど持ってこなくて正解だったな」と感じたものです。
① 日本のドライヤー・ヘアアイロン
まずはドライヤーやヘアアイロン。
荷物制限がある中で、結構かさばるし重たいです。
そして、そもそも日本と電圧が違う国では、日本の電化製品がうまく使えないこともあります。
変圧器を使えばいいと思っていても、海外で長期間生活することを考えると、そこまでして日本のものを持っていく必要はなかったなと思います。
現地で購入できるものなら、現地調達で十分でした。
② 大量の文房具
派遣前って、なぜか文房具をたくさん買いたくなりませんか?
付箋、ペン、ノート、マーカー……。
「活動で使うかもしれないし、日本の文房具は使いやすいし」と、いろいろ持っていきたくなります。
でも、実際には現地でも購入できます。
もちろん、日本の文房具のほうが使いやすいものもあります。
なので、安心材料としてお気に入りの文房具を一セットくらい持っていくのはいいと思います。
ただ、スーツケースいっぱいに文房具を詰め込む必要はありません。
③ 大量の服
これは、先輩の助言に従って大正解。沢山持っていきたくなる派遣前の自分の気持ちに逆らって、かなり少量でいきました。
服、そんなにいらないです。
任地によっては活動用のポロシャツをもらえるところもあります。
私の場合、結局活動のときはポロシャツを着ることが多く、持ってきた服の出番が思っていたより少なかったです。
そして、現地では安く古着が手に入ることもあります。
最低限だけ持っていって、必要になったら現地で買うくらいでも十分だと思います。
④ シャンプー・リンス
シャンプーやリンスも現地で購入できます。持ってこなくて正解。
もちろん、普段使っているものを持っていきたい人は持っていけばいいのですが、2年間分を日本から持っていくのは大変です。
何より、重い!
スーツケースの限られたスペースを使ってまで持っていくものではないというのが私の見解です。
⑤ 活動のための教材
派遣前は「活動で使うかもしれない」と思って、教材をいろいろ持っていきたくなります。
私も「せっかくだから使うかも」と思っていました。そして実際に、激戦した数冊と道具を持っていきました。
しかし、実際には意外と使わない!少なくとも私は使いませんでした(笑)
必要な教材や資料があるなら、紙で大量に持っていくより、データ化してパソコンなどのデバイスに入れて持っていくほうが便利です。それに今はネットで何でも調べられますし。
「もしかしたら使うかも」というものを全部持っていくと、本当に荷物が増えてしまいます。
持ってくればよかったもの
ここまで「持ってきてよかった」「いらなかった」と書いてきましたが、逆に、日本から持ってくればよかった……と思ったものもあります。
それが、日本食。荷物がかさむので私はほとんど持っていきませんでしたが、少しはあったらよかったなって思います。
特に、
・乾燥わかめ
・切り干し大根
・味噌
・ふりかけ
・塩昆布
・鰹節
などの乾物・調味料系は、持ってくればよかったと思いました。味噌以外は軽いですし!
日本食が恋しくなることはありますが、醤油やお茶などは現地でも購入できます。
なので、何でもかんでも日本から持ってくる必要はありません。
海外で生活していると、「日本では普通に買えたもの」が急に貴重に感じるんですよね。
乾物は軽くて長持ちするので、スーツケースに余裕があるなら持ってきてもいいと思います。
荷物を選ぶときに大切だと思う3つの基準
2年間生活してみて、派遣前の自分に「これで考えればよかった」と思う基準があります。
① 現地で買えるか?
現地で買えるものなら、無理に日本から持っていかない。
分からない場合は、先輩隊員に聞いてみるのがおすすめです。
「〇〇って現地で買えますか?」と聞くだけでも、かなり参考になります。
② 自分の身体に長時間触れるものか?
肌に直接触れるものや、毎日使うものは、日本から持っていく。
特に肌が弱い人は、自分に合うものを優先したほうが安心です。
③ 2年間の生活で本当に何度も使うか?
「いつか使うかもしれない」ではなく、「何度も使うか?」で考える。
何度も使うものなら、スーツケースのスペースを使ってでも持っていく価値があります。
私の例でいうと、カメラはかさばるけど持ってきて良かったものです。
まとめ
2年間の海外生活。
そう聞くと、「2年分のものを全部日本から持っていかなきゃ」と思ってしまいます。
でも、実際に生活してみると、意外と現地のものだけでも生活できます。
日本と同じ生活をしようと思えば、いくらでも荷物は増えてしまいます。
でも、せっかく海外で2年間生活するなら、必要最低限のものだけを持っていって、ちょっとミニマリストのような生活をしてみるのも意外と楽しいものです。
余計なものがない分、部屋もすっきりします。
もちろん、派遣される国や任地によって、買えるものも生活環境も全然違います。
だからこそ、派遣前に全部を完璧に揃えようとしなくても大丈夫。
「現地で買えるものは現地で買う。日本でしか手に入りにくいもの、自分にとって大切なものは日本から持っていく。」
このくらいの気持ちで準備してみると、少し荷造りが楽になるかもしれません。


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