こんにちは。2024年春募集でJICA青年海外協力隊に応募し、無事に合格、現在は派遣前の準備を進めています。
この記事では、最初の関門である「書類選考」について、私自身の体験をもとにお伝えします。
全体的な話はこちらの記事を↓
「志望動機ってどう書けばいい?」「どの職種を選べばいいの?」と悩んでいる方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
提出書類について
JICA青年海外協力隊に応募する際、まずはオンラインのマイページで必要書類を提出します。私が提出したのは以下のような内容でした。
- 志望動機(全体)
- 希望職種ごとの記述(活動経験、スキルなど)
- 健康状態に関する情報
- その他の基本情報(語学、学歴、職歴など)
提出はWeb上で完結しますが、記入項目は多く、内容も具体的に求められます。特に志望動機と職種ごとの記述が重要です。
私は、第一志望にコミュニティ開発、第二志望に青少年活動、第三志望に理科教育を選びました。
志望動機
書類を書くにあたって、最も時間をかけたのが「志望動機」です。
むしろそれが全てです(笑)
記載内容は以下の6つ。
- ボランティア活動の意義・目的に対する考え
- JICA協力隊に参加する動機・抱負について
- 希望職種・どのように貢献できるか
- 自身の弱点にてついて
- どのようなボランティア活動を行なうのかを具体的に
- 帰国後どのように活かしたいか
就活みたいだな、と思いながら作成しました。
どの設問に対しても意識したのは、結論→経験→結論(言い換え)という流れです。
初めに箇条書きで、結論とそれを裏付けられそうな経験を書いて、最後に文章にしました。
似たような内容が多いので、どの設問にどの回答が一番適しているのか、パズルみたいに入れ替えたりしていました。
また、自分が感じている「今の成長に繋げたい」「もっと違う世界でも挑戦してみたい気持ち」なども、素直に綴りました。
設問4
設問4の弱点に関しては、裏を返せば強みになるものを記載しました。
かつ、その弱点を克服するために心掛けることも記載することで、弱点が弱点にならないように注意して仕上げました。
設問5
設問5の具体例については、提出前に説明会に参加したり、現役・OB隊員のブログを読んだりすることが大きなヒントになりました。先輩方の実際の活動内容から自分でもできそうなものをピックアップすることで、具体的に記載しやすかったです。
私は3職種選んでいたので、それぞれの場合かつ、選んだ要請内容や地域に合わせた活動内容を記載しました。
青少年活動:日本語教室(かるた遊び等)、PCクラブサポート
コミュニティ開発:加工品のアイディア(落花生が特産品ならフロランタンやシュガーナッツ等)提案
理科教育:現地資材でも実施できる化学実験提案
また、要請内容以外の日常生活でどういったボランティアができるかも含めました。
例えば、日本食や日本の遊びを紹介して文化交流する、といったことですね。
設問6
設問6の帰国後に関しては、休職の予定だったので、現職に活かせる内容を記載しました。
また、日常生活でJICA協力隊についての発信をしたい旨も加えました。
書類選考を通して感じたことと、これから応募する人へ
今回書類を書いてみて、感じたことがあります。
それは、書類選考でもし落ちたとしても、自分の人生を振り返るいいきっかけになる、ということ。
そして、経験の内容ではなくどう伝えるかが大切、ということ。
”自分は本当に何がしたいのか” ”どういう気持ちを持っているのか” “何をしてきたのか”
誰しもその人にしかできない経験をしてきているはずです。
自分では当たり前のことだと思っていることが意外とすごいことだったりするかもしれません。
志望動機で根拠となる経験がないな、と行き詰まることがあったら、過去のどういう経験が今の自分を作っているのか、ということに焦点を当てて、まずは書き出してみてください。
そして自分のやってきたことを家族や友人に話してみると、その経験ならこういったことが書けるんじゃない?といったアドバイスがもらえることも多いです。
他の人に話すことで考えもまとまってきますし、自分の人生のこのタイミングと今が繋がっていたんだ、あの経験も無駄じゃなかったんだ、と思えることもあります。
日々忙しい毎日を送っていると、あっという間に1か月、1年が過ぎ去っていきます。
何のために生きているんだろうと、ふと思うこともあるはず。
私は、JICA協力隊の広告が目に留まった人は、潜在意識で自分を変えたい人なんだと思います。
現状を脱却するには、自分のことを理解することが大切です。
なので、たとえ合格できなかったとしても、自分と向き合い、人生を見つめなおすきっかけとして書類を作成した時間は無駄にならないなと思いました。
健康診断
志望動機の他に提出しなければならない書類として、健康診断書があります。
この注意点は必要日数です。
志望動機に関しては提出締め切りの1日前でもなんとかなりますが、健康診断書は準備できるまでに1週間程度かかります。(病院によっては当日も可能らしいですが、病院は限られています)
書類選考を決めたらまずは健康診断を受けに行きましょう。
書式の指定もあるので、書類を印刷していくことを忘れずに。
費用は一定額まではJICAが負担してくれるので、領収書も忘れずにもらいましょう。
おわりに:あなたの「今の気持ち」が一番の武器
「協力隊に興味はあるけど、経験が足りない」「書類で落ちたらどうしよう」
そう思って一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。
でも、書類選考を通して私が強く感じたのは、「今この瞬間の気持ち」が何よりも大切だということ。
技術や語学力はあとから身につけることができます。でも、「今、誰かのために行動したい」という思いは、今しか表現できません。
選考書類を作成する過程、自分に向き合うことは意外と大変で、結局現状維持を選びがちです。
そうならないために、短期決戦で書類は仕上げてしまいましょう!
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